菅野瑠衣インタビュー2020

現在、個展開催中の菅野瑠衣先生にお話をお聞きしました!

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-2年ぶりの個展となりますが、制作されてきた中で心境の変化はありましたか。

いままで深く考えず続けてきたことや逆にやってこなかったことを見直して、取捨選択し仕事内容の効率化を心がけるようになりました。

-今回の個展のテーマを教えてください。
「光と空気感の表現」
いつもテーマは設けておりませんが、描きたかったものが集まった結果、今回はたまたま光と空気感の表現を主題にしたものが多く集まりました。
例えば、今回の出品作「夢想の流れ」や「たとえ話」は「光」の描き方を今までとは少し変えています。
差し込むような光は前作でもありますが、スポット的な光の描き方は初めて。 

たとえ話  SM - コピー
「たとえ話」 SM

夢想の流れ M15   - コピー
「夢想の流れ」 M15

-制作は変わらず、現場で行っているのでしょうか。

そうですね。

色も実際目で見る色に極力近づけていて、ペインティングナイフに油絵具を付けて対象物にかざし、近い色になっているか試したりしながら色を作っています。

大半描きあげてから家に持ち帰り
→細かいところ(葉っぱとか)・心象を表すため脚色する部分を描き込む


菅野瑠衣10P陽が降る(額無)

「陽が降る」 P10

-今回の出品作の中で一番見てほしい作品を教えてください。
全部です。
どれが一番かは観る人に決めてほしいと思っています。
皆さんがどの作品が一番気に入ったのかいつも知りたいと思っています。
ご購入されたお客様だけでなく、すべてのお客様のご意見が大変参考になりますので、逆に一番良かった作品を教えてほしいですね。

-今後新たに挑戦したいことはありますか。
「原点回帰」をテーマにさらなる課題をみつけていきたいです。

最近拝見した展覧会がアカデミックなヨーロッパ絵画を集めたものだったのですが、一堂に集められた作品を目の前に、会場全体の世界感が現実と切り替わったような感じを体験し圧倒されました。
比べて私は作品に対し、バルビゾン派や印象派などの単語を並べ紹介しつつも、自分の表現に凝り固まってきてしまっていると思いました。
それは、古典絵画の模倣だけでなく、自分らしさ、新しさを追求した結果ではあるわけですが、あらためないといけないなとその展示を通して考えたからです。
また、専門学校に入学して油絵を再開させてから10年が経ちました。
節目としても自分を振り返ってみる良い機会と考えたからです。


-最後に個展を見て下さる皆さまに一言お願いします。
風景画作品約10点をご用意いたしました。
皆さんがどの作品が一番気に入ったのかいつも知りたいと思っています。
ご購入されたお客様だけでなく、すべてのお客様のご意見が大変参考になりますので、逆に一番良かった作品を教えてほしいですね。
皆様の中のそれぞれの心象風景とつながって感じていただければ幸いです。 

これからの作品も楽しみですね。

菅野先生、ありがとうございました!
個展は2月11日㈫まで開催しております。

是非ご高覧くださいませ♪

過去のインタビューはこちら↓
http://blog.livedoor.jp/soratobu_penguin/archives/9051238.html