四季折々の植物を一つの作品に盛り込んだ作品は幼少期から多くの草花に囲まれて育った五月女ならではの作品。
現実にはありえない世界を描くことは不自然さを覚える作品になりがちですが、草花の自然な姿を捉え調和されている。
そして絵具ごとの特性を活かし古典技法に裏付けされた卓越した技法で、隅々まで神経を行きわたらせ瑞々しく表現し、見るものに心地良い緊張感とともに清々しさを与えている。
また様々な鮮やかな色を用いながらもバランスを崩さず色彩が見事なハーモニーを奏でている点は五月女の色彩感覚の特異性を見いだせるものになっているのではないだろか。
今回はこの個展のために描いた完全新作です。ぜひご高覧くださいませ。