仙台の藤崎百貨店にて開催されるFUJISAKI ART COLLECTIONに疋田正章特集として出品致します。
【疋田正章のご紹介】
自由気ままで、捉えどころがない、天真爛漫な猫たちには、自分にはない真逆の存在として、一種の憧れの様なものを感じ、その存在に迫るべく、試行錯誤を繰り返し、追及して描かれて完成される疋田正章の猫。
デフォルメとキャラクタライズされた猫たちは、アートマーケットにも多く出現しましたが、あくまで猫の魅力に迫り、失われない凛とした野性味を宿す作品。
藤田嗣治や菱田春草、レオナルド・ダ・ヴィンチなど、数々の巨匠により描かれてきた猫ですが、その中でも疋田正章の猫は、特異の魅力を放っていると感じます。
対照的に、ある程度距離を置き、質感を求めすぎないで描かれる女性像。写実絵画の女性像作品では、バランスを間違えるとグラビアチックに映ってしまう場合も多い。
その中で、疋田氏が持つ距離感というものは、特定のモデルに依存しすぎずに、仕草だったり雰囲気であったり、象徴性も兼ねた絶妙な作品として成立する感覚を持っているのではないでしょうか。