ayaka nakamura -winter-

開催概要

場所
Gallery Seek Ginza
アーティスト
ayaka nakamura
タグ
内 容


「命の存在」を描く抽象画家ayaka nakamura。nakamuraは風景の中で感じる記憶や感情、命の存在を描きます。「ジャライノール」という映画をきっかけに関心を持ったモンゴルの旅で、一面に広がる風景から、生き物や風がこの上なくリアルに感じられた体験から、元々風景画を描いていました。ペインティングやアニメーションで表現を続けた後、上海のレジデンスで巨大なスペースで、自由に伸び伸びとした線が描けたことから、次第にイメージと動きのある線が集積された抽象表現へと発展していきました。抽象絵画というと、勢いと大胆なタッチで魅せていくスタイルを想像させますが、nakamuraの作品にはどこか心地よさと懐かしさが感じられるのは、根底に風や光、風景にまつわる記憶や感情といったものが変わらずに存在するからかも知れません。木版画、アニメーション、ペインティングと、様々なスタイルでも変わらずに“風景”というテーマを持ち制作することも、それぞれのスタイルに影響しあっていると言います。アニメーションでは動きを表現することに繋がり、木版画で偶然生まれた刷りの表情は、抽象のイメージをまとめる際に活きてきます。旅をするのが好きで、日常と異なる場所に行くことで、新しいイメージに出会うことはもちろんのこと、日常にあるものの大切さに気付き、それを汲み取り、作品が場所も時も越え、多くの対話をしていくことを願いながら、制作を続けています。