光をうけて明滅する水は常に動き続けていて、捉えようとしても瞬きする間にその形と色を変えていきます。水辺に咲く花、植物も時間の違いはあっても形や色を変え、花開き、枯れていきます。その様子を見ながらスケッチなどしている時、きっと私の時間も同じように刻まれていっているのだろう、と感じることができます。私はこのようなことを絵にすることで永遠を得ることができるのではないかと、ささやかでありながら、同時にとても大きな希望を持って描いているのかもしれません。光をうけて輝く水の光はキラキラとして、まるで何かの信号のように私の中の最も原始的な喜びのようなものを呼び起こしてくれます。私の絵を見る人がそのような自身の中の根源的な感覚を想起してもらえたら嬉しいです。 (菅かおる)