菅かおる 日本画展 -光と水-

開催概要

場所
大丸神戸店 7階アートギャラリー
アーティスト
菅かおる 古賀充 塩月悠 中島健太 原田武 疋田正章 ayaka nakamura 岡崎実央
タグ
作家来場日
作家来場日:9月19日(日)・20日(月) 各日14:00~17:00
内 容


菅かおるの実家の庭に置いてあった金魚鉢。真上から見ると、気持ちよさそうに泳ぐ金魚は空を回遊する飛行船のように、水草は海の上に浮かぶ島のように見えたといいます。そして光を浴びて変幻自在に輝く水の表情は捉えどころがなく魅力的だったそうです。それらは、まるい小さな一つの世界として完結しているように菅氏の目に映りました。菅氏はこの光景に感銘を受けてから、箔や岩絵具の素材の輝きを活かして、形のないどこまでも自由な「水」をモチーフに作品を描き続けています。近年では、水をより抽象的に表現した「AQUA」や「Origin」といった深海シリーズの作品も展開しています。深海シリーズでは、海の中を山水画のように描き、まだ誰も見たことのない風景を表現しています。円形の作品においては、円の淵は異世界への入口のようなイメージであり、円の中に描かれた幾何学的な模様や線もまた、どこかとどこかを繋ぐ入口なのです。抽象的に見えて、実は一つ一つの線には隠された繋がりがある。深海に見えて異世界という意味では宇宙空間を描いているようにも見える。深海シリーズはそんな不思議な感覚を覚える作品となっています。どのシリーズにおいても、水に映し出される、色彩の美的で根源的な感覚を注ぎ込んでいます。

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