田中ラオウ展 -青と金-

開催概要

場所
Gallery Seek Ginza
アーティスト
田中ラオウ
タグ
作家来場日
4月1日(土)・2日(日) 各日13:00-17:00
内 容

テーマ「作為と無作為の調和」

僕は美の本来の姿は装飾性にあると思っています。例えば建築物を豪華に見せるために柱に装飾的なあしらいを足してみたり、室内を華やかに見せるために装飾性の高い壁紙を貼ってみたり。絵に関しては「伝えるための絵」から「魅せる絵」に派生してきた側面もあります。装飾というのは人間の暮らしを豊かにするための術だと感じています。人間が化粧をするのと同じように、動物+装飾的な模様の組み合わせは僕にとって美に素直な行為だと思っています。

そしてその装飾された絵を、お部屋の装飾として壁に飾る、というのも実に無駄がない人間の営みだと思っています。

描く人も見る人も飾る人も、人間は美にとても興味がありますよね。

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田中ラオウ

僕は絵の上手さというのは写実性だと思っています。いかにリアルに描けるか。 これは僕が幼少の頃から写真のような絵を上手い絵だと思ってきた事に起因しており、今でも技術的には写実性を高めて行きたいと考えて練習しています。 でも写実性の高い上手い絵が良い絵かと言うと、必ずしもそうではないと考えています。写実性が全てだったら写真に勝るものはないですから。 僕は見る人の想像力を掻き立てる絵が良い絵だと思っています。 人は想像力を掻き立てられたい生き物だと思うんです。 なぜなら人は人生が想像力次第でどうにでもなる事を知っているから。 僕は絵に想像力を育んできてもらった人間なので、自分の絵が誰かの創造力に刺激を与えられるような画家になりたい。 イマジネーションをクリアに表現するためにはしっかりとした基礎技術が大切だと考えています。技術不足のせいで自分の頭の中のイメージを十分に紙に表現しきれない時ほど悔しいことはありませんから。 また、基礎をおろそかにしないことは私にとって自分を活かしてくれる絵に対する最低限のマナーであり、誠実さだとも考えています。 力のある作品を目指して、日々絵を描いています。 田中ラオウ HP https://www.raou-tanaka.com/