河本いづみの画業のきっかけはトールペインティングでした。その後、油彩画家・三嶋哲也に師事し、みずみずしい果物や、鮮やかな花などの静物画をメインとした作品を制作しております。持っている食器やグラス、花瓶など古いものに合わせ、時の中の1シーンを考えるのは楽しい仕事だと作家自身は語っております。色同士の相性や表現にもこだわりを持つ作品からは、彼女の持つセンスと、完成度の高さが伺えます。 今回の個展では、サブタイトルを「調べ」とし色を音と捉え、クラッシック音楽が聞こえてくるような展覧会となっております。静けさの中に柔らかな光を纏う作品たちを是非ご高覧くださいませ。