私の描く対象は一緒に暮らしているシマリスやインコ、ベタなどの小さな家族達が殆どです。生活を共にしているからこそ見せてくれる彼等の表情は、人間に勝るとも劣らぬ豊かさで家族の心を潤してくれます。そのような日常から掬い上げたモチーフを再構築して、私と家族の間柄や季節の表情や移ろいを表現しました。タイトルに『あわい』が入っているのはその所以です。漢字で『間』と書きます。何気なく視線を落とした先には物語があり、そういった見逃してしまいがちなものの魅力を伝え、1人でも多くの人の琴線にふれる絵を描いて行きたいです。(江間江美)