東武百貨店船橋店 秋の絵画市

開催概要

場所
東武百貨店船橋店8階催事場
アーティスト
志水堅二 高木かおり 中上誠章 藤井路夫
タグ
作家来場日
作家来場日:佐竹佳奈…10月31日(土)・11月1日(日) 各日13:00~17:00
五月女佳織…11月1日(日) 13:00~17:00
内 容


東武船橋の催事場で開催される、秋の絵画市に出展いたします。すずめなどの小動物をモチーフに土絵具の温かい性質を生かして制作する佐竹佳奈と、具象と抽象を含む新感覚の作品世界を描く坪田純哉というジャンルは同じですが全く雰囲気の違う2名の日本画家を個展形式にてご紹介いたします。その他、河本いづみ、五月女佳織、平子真理などの若手作家と、巨匠の作品をご紹介致します。

関連アーティスト

中上誠章

生命感と光の諧調の豊かさを持ち味として、人物や猫をモチーフに描く中上誠章(1961年生まれ)。その画面に捉えた季節が何なのか。女性なら、年齢の違いの良さが伝わるように。猫なら、家猫と野良猫の違いが、一瞬で感じられるように。画面の全てを色彩で捉えることにより、実際には油絵の匂いしかしないが、鑑賞者の想像力に訴えかけ、光の色や風の香りまで表現します。   生まれつき左利きだった中上誠章は、幼少時代に右利きに矯正され、20代後半までは右手で作品を描いていました。そうして描きあげられた作品に魅力を感じられず、筆を折ることばかり考えていましたが、クレーの「文字で汚れた右手では描かない」という言葉に出会い、生まれて初めて左手で描いてみたところ、味のあるニュアンスが画面に加わり、作品に生命感が生まれる様になりました。そこからは基礎的なデッサンを重ね、右手でも同様のニュアンスが画面に加えられる様になり、現在は両手で描き続けております。   構図や様式美への追求や、好きな作家に近づきたいというわけではなく、形や色の正確さに自らの感覚によるニュアンスを加え、モデルの美しさを拾い上げていく。下絵なしに描き始めることで、迷いや選択の中から自らも気づかなかった魅力を引き出す、生きた表現。それにより、正しさだけでは届かない、ニュアンスによる美へ近づいていきます。そうした積み重ねにより、ただ塗り分けるだけでは到達できない、強い生命感に支えられながら内在する、繊細さを備えたある種の脆さまでも描き出します。抜けるような白い肌でも、触れば温かみがあり、ざらつきがあり、息をしている。そんな当たり前のことを再確認しながら、そこに存在する“美”を描く。自らを不器用と語り、小細工もなく、正確な色や形にこだわりぬき得たニュアンスで到達した“美”へのアプローチ。流行のリアリズムとは異なる写実絵画を追求しています。     中上誠章 HP http://www7b.biglobe.ne.jp/~seisho/