山崎有美 日本画展 -心鏡-

開催概要

場所
Gallery Seek Ginza
アーティスト
タグ
作家来場日
3月15日(水)・18日(土)・19日(日) 各日13:00-17:00
内 容

鏡は以前より私にとって重要なテーマの一つです。 今回の個展では鏡というモチーフを多義的に用いて表現したいと思いました。

水鏡や花筏を覗くと、世の中の無常や真理を見ている様な感覚を覚えます。そしてその儚さは時という概念を改めて感じさせてくれます。 人が鏡で自分自身を見つめる時にも同じ様な感情を抱く時があるはずです。

曖昧で深層が見えないからこそのアンビバレントな世界を表現するために、近年取り組んで来た和紙と絹の二重構造の技法によって、平面絵画でありながら幾重にも見える表現を実現しました。

花びら、ヴェール、帽子などによって隠された内部に、女性の心や記憶を投影させて描いています。 幻想や虚像、深層心理のような不確かなモノを感じとる繊細な心にこそ神秘性が宿るのではないでしょうか。 あらゆるモノが見え過ぎている様にも感じる現代社会の中で、私の作品が観る人の心を映し出す鏡のような役目を担ってくれていたら幸いです。