二紀会で活躍する作家塩月悠の個展を開催致します。作品に現れにくい制作の行為をプロセスとして大事にし、刻一刻と変化する現象を、マクロな「物質」として落とし込む。経年変化した物質などをコラージュしたり、ひび割れや脱色させてみたりし、映像や音楽の再生機が保存された時間という一定の流れに早送り・巻き戻し・などの時間操作を加え、提示できることをイメージさせる。作品一つ一つだけではなく、全体としても一本の終わらない映画のように感じられる展示空間を表現いたします。