古賀充展 -空間構築-

開催概要

場所
あべのハルカス近鉄本店タワー館11階アートギャラリー
アーティスト
古賀充
タグ
内 容

空間・空気・時間・距離など、人が視ることができないものを、鉛筆画によって表現する古賀充。彼は「空間とは何か」という大きなテーマに向き合い、その逆としている「存在」についても問い続けています。始めは「空間」について、”何もない虚無の部分の事”という単純なテーマを掲げ、空間自体を問う作品を描いていました。後に時間、存在の方面から空間について模索し、主観と客観、生命、その他日常起こりうる当たり前について疑問をいだき、それを最終的に「空間とは何か」という大きなテーマに繋げようとしています。

近年では、「存在のフィルター」や「スーパーオブジェクト」などテーマごとに存在に対してアプローチをすることで、存在のもつ最新の情報を知ろうとしています。「空間とはすべてのそれ以外」とし、「空間」の逆としている「存在」について問い続けることで、いつか「存在」に対する答えが得られれば、「空間」は今までやってきたことの逆なのだと理解できるからです。

古賀充の作品は、一見静謐にみえて実は多くの思考を経て成り立っており、それらは視覚だけでは捉えきれないものとして作品に表現されています。その意図を汲めたとき、鑑賞者は普段目にする「モノ」に対して疑問や興味を持ち、日常に新たな価値や意味を感じさせられます。

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