北島優子 日本画展 -Obssesion R-

開催概要

場所
Gallery Seek Ginza
アーティスト
北島優子
タグ
作家来場日
作家在廊日、時間に関しては作家SNSをご覧ください。
内 容

昨年の個展のサブタイトルが[Obsession]で、”obsession”は、頭から離れない「強迫観念」や「妄想」、妄想などに「取りつかれること」、「執着」「執念」「頭にこびりついて離れないもの」「異常な関心」等を表す言葉なので、自分の絵のテーマに近いと思い採用したのですが、今回は[Obssesion R]として、作品モデルとしてフューチャーさせていただくRさんに対するObsession、Rさんを通してのObsessionとして制作しました。

 

Rさんは2年ほど継続して描かせていただいているのですが、一人の人をこんなにたくさん描くのは初めてです。
特にRさんの顔面を思いっきり描くのが本当に楽しくて、何枚描いても新しい気分で描くことができ、ちょっとの変化が愛おしくなってくるという熱い体験を毎回味わっています。それもRさんが私のやりたいようにやらせてくれる懐の深さがあってのことなのですが、この懐の深さは女王様のキャリアに裏付けされたものでもあるでしょうし、Rさんの目を描きながら『この目があらゆる森羅万象を見てきた目か…』と思うと胸いっぱい。描く幸せを感じます。

 

若い頃からセレブリティの似顔絵を描くことが好きだったのですが、時にちょっと行き過ぎた熱量で、憧れの人を描いてしまう時、無意識に好きなパーツをデフォルメしてしまったりして意図せずフェチが露呈するなどありがちなのですが、そんな滲み出す前のめり感や隠しきれないダサさすら絵の魅力になればいいのに…と都合のいいことを考えてしまいます。

 

また今回ドット模様の衣装の絵を三点描いています。ドットに関しては草間彌生氏の代名詞の「DOTS OBSESSION ~」シリーズ、こちらは強迫観念のObsessionですが、密かにオマージュしています。ドットは描いていて何とも言えない魔力があると感じました。あまりに夢中になって1枚のつもりが3枚になるほど。
ずっと描いている真珠に、一抹のエレガンスを求めていたつもりでしたが、もしかして増殖するパールの連なりは私にとっての[DOTS OBSESSION]的なものなのかも・・・と思いました。

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