大学院在学中にすずめの作品を描いて以来、それらを中心とした小動物の花鳥画を描き続けている佐竹佳奈。「日常生活」をテーマとし、普段生活している中で芽生える、他者への感謝や自然への感動など、忘れがちでもある様々な感情を、作品を通して再認識させてくれます。描かれる動物たちは気高さや力強さではなく、一生懸命で、どこかほのぼのとした健気さや可愛らしさが表現されており、現代の目まぐるしい日常の中で、ふと歩みを止めて一息つけるような安らぎを与えてくれます。今回の個展では「自然との関わり」をサブテーマとし、私たちの日常をすずめや動物に置き換えたとき、自然の中でどのような状況になるのかを想像して描いたユーモアのある作品をご紹介致します。そして作品を通して、動物はもちろん私たち人間も自然の一部だということを感じさせてくれます。