藤棚や牡丹、エンゼルトランペット、椿や梅や桜に水仙、柿や栗の木、スイカやかぼちゃ畑と、たくさんの植物がある環境で育った五月女佳織。その様な環境で育った五月女佳織は、小さい頃から植物の絵を描いおり、それらに集まってくる小さい生き物とも慣れ親しんでいました。細かいものを描くのが好きとも語っており、植物の生命感を際立たせるため、小さな生き物たちも画面に描きます。岩絵具や絹や紙の特性を活かしたいと考え、日々研究と忍耐を重ねながら、絹や薄い雁皮紙に運筆やぼかしやにじみを活かしてあっさりした作品に力を入れています。作家の理想の箱庭を追求した作品を、是非ご高覧くださいませ。