中村祐子 日本画展 -四季の輝き-

開催概要

場所
松坂屋上野店7階美術画廊
アーティスト
中村祐子
タグ
作家来場日
3月11日(土)・12日(日) 各日13:00-17:00
内 容

日本には豊かな四季があり、身近な四季を彩る美しい草花や、そこに寄り添う小さな生命から、そのうつろいを感じることができます。中村祐子は、鎌倉時代の仏画の研究を通じて学んだ古典技法・截金や、日本画の伝統的な画材である金箔や雲母などを用い、光の輝きを画面に取り入れ、四季の中で息づく生命の輝きを、優しくあたたかな眼差しで描いています。截金は伝統技法・截金、飛鳥時代に仏教とともに大陸より伝えられた後、鎌倉時代に最盛を迎え、多くの仏教美術に用いられ、独自の発展を遂げました。金属箔を何枚か焼き合わせ、厚みを持たせた後、竹刀で切り、筆端につけて貼るこの技法は、仏教美術の凋落や金泥の出現などで衰退して、その名称も忘れ去られていきました。その後重要無形文化財に認定された江里佐代子氏をはじめ、その技法を広めるため、茶道具や工芸品にも応用され、再び脚光を浴びている、数百年もの間変わらぬ技法です。伝統的な花鳥画という画題に古典的な技法を用い、その中から新しい表現を追求し続けることで、植物や生き物という現実的なモチーフが、作品の中でうまく融合した世界を創り出します。

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