この度船橋東武百貨店の展示におきましては、私が近年旅をしたイタリア、フランス南部で得た光景から受けた新たな印象を現場で描き、キャンバスにそれらを残すべく作品としてまいりました。
見知らぬ地を巡り、幸運にも素晴らしい景色に出会えた時、イーゼルを立ててキャンバスを広げ、時間の許す限り描き続けそれを作品の源とします。
流れ続ける時間の中で変化していく気候、音、匂い、など様々な感覚を自分自身の体で感じることは決して映像や写真では得られないものであり、それらを私自身のフィルターを通し描くことで作品として完成させられると考えております。
絵をご覧になる方々が私の作品を通して画面からそれらの何かを感じていただければ幸いです。(金子琢磨)