テーマ「作為と無作為の調和」
僕は美の本来の姿は装飾性にあると思っています。例えば建築物を豪華に見せるために柱に装飾的なあしらいを足してみたり、室内を華やかに見せるために装飾性の高い壁紙を貼ってみたり。絵に関しては「伝えるための絵」から「魅せる絵」に派生してきた側面もあります。装飾というのは人間の暮らしを豊かにするための術だと感じています。人間が化粧をするのと同じように、動物+装飾的な模様の組み合わせは僕にとって美に素直な行為だと思っています。
そしてその装飾された絵を、お部屋の装飾として壁に飾る、というのも実に無駄がない人間の営みだと思っています。
描く人も見る人も飾る人も、人間は美にとても興味がありますよね。