金属が呼び起こす、記憶の中の景色 ― 原田武 個展「蝶が舞う風景」より
金属が呼び起こす、記憶の中の景色 ― 原田武 個展「蝶が舞う風景」より
道端や空き地に、ごく当たり前に咲いている姫女苑(ヒメジョオン)。その細い茎の先で、一羽の蝶が羽を休める――。金属造形作家・原田武の新作《蝶が舞う風景》は、そんな見過ごされがちな野辺の一角を、400mm四方の画面に静かに封じ込めた壁掛け作品です。
素材は銅・真鍮・銀。塗料は一切使わず、金属そのものの地色と化学変化による発色、さらに金箔・金泥・漆を組み合わせることで、姫女苑の緑や蝶の翅の色味が生み出されています。台座には、板を少しずつ重ねて張る「鎧張(よろいばり)」を施した杉板を使用。規則的な陰影と木目の素朴な風合いが、作品全体の空気感と余白の美しさを支えています。
「日常において美しいと感じられるものだけではなく、それ以外のものの方が多数であり、その一つ一つにも目を向けていきたい」――原田はそう語ります。硬質な金属でありながら、蝶が風に乗って飛び立つ一瞬の軽やかさ、姫女苑が揺れる野辺の空気までもが、一枚の杉板の上に立ち上がります。
原田武 個展は、2026年7月10日(金)〜7月22日(火)、Gallery Seek(カレッタ汐留 B1F)にて開催中。蝶や蟻、蒲公英(たんぽぽ)など、日常の小さな生命と景色を金属に刻んだ作品群を、ぜひ会場でご覧ください。
▶ 作品詳細・お問い合わせ:https://art-scenes.net/ja/artworks/56168?gallery_id=9
▶ Gallery Seek:https://galleryseek.jp/
### GBP(Google マップ・最新情報)
金属造形作家・原田武の個展を開催中です。塗料を使わず、金属そのものの化学変化と金箔・金泥・漆で発色させた作品群が並びます。道端の姫女苑に舞う蝶を400mm四方に封じ込めた新作《蝶が舞う風景》をはじめ、蝶や蟻、蒲公英(たんぽぽ)など日常の小さな断片を金属に刻んだ景色を、ぜひ間近でご覧ください。会期は2026年7月22日(火)まで。Gallery Seek/東京都港区東新橋1-8-2 カレッタ汐留B1F。