志水堅二 個展「ブリドリーの時空雅行 雅の源流から夏の灯」

2026.07.24

志水堅二 個展「ブリドリーの時空雅行 雅の源流から夏の灯」

錆びたブリキの鳥が古典の掛軸に棲みつく──志水堅二 個展「ブリドリーの時空雅行」本日開幕

2026年7月24日、志水堅二の個展「ブリドリーの時空雅行 雅の源流から夏の灯」がカレッタ汐留 地下1階 Gallery Seekにて開幕した。会期は8月1日(土)まで。

ブリドリーは「ブリキの鳥(Blik)」と「人形(Doll)」を掛け合わせた志水堅二の造語であり、20年以上にわたって描き続けられてきた鳥のキャラクターだ。飛ぶことはできない。錆びたゼンマイ仕掛けで跳ねることしかできない。それでも、外殻に時間の痕跡を刻みながら、朽ちて土に還るその瞬間まで跳び続ける。この不完全な鳥は、鳳凰にも八咫烏にも龍にも姿を変え、制約のなかで前進する意志を体現してきた。

本展の核は「花鳥掛軸シリーズ」。菊、梅椿、桜、立葵紫陽花、柿、雪中の檜を描いた実在の古典花鳥画に、作家がもともと描かれていた鳥をブリドリーへ描き替えた作品群である。数百年を経た絹目の褪色と、アクリル・アルキド絵具の筆致が同一画面で共存する。古典と現代の時間差が、物質として目の前に立ち上がる。なお『桜雉子舞利鳥図』では写実的な雉子が元のまま残され、他の鳥のみがブリドリーに置き換わっている。新作『風神雷神図屏風』『燕子花舞利鳥図』は完全新規制作だ。

志水堅二は1971年名古屋生まれ。尾張藩に仕えた家系に生まれ、曾祖父は輸出向け陶磁器業「志水緑之助商店」を営んだ。多摩美術大学で油画を学んだのち、東京藝術大学大学院デザイン専攻にて中島千波に師事。西洋の画材と東洋の古典図案を融合させ、日本のキャラクター文化を絵画として成立させるという一貫した問いに向き合い続けている。

7月25日(土)・26日(日)には「カレッタ汐留こども夏まつり2026」連動企画として、巨大ブリドリーバルーンの展示、作家本人による作品解説、オリジナル塗り絵グッズの配布を実施する。

会期:2026年7月24日(金)~8月1日(土)
会場:カレッタ汐留 地下1階 Gallery Seek

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