原田武 個展「断片の景色」雨の季 -蛙と紫陽花図三足香炉-

2026.07.03

原田武 個展「断片の景色」雨の季 -蛙と紫陽花図三足香炉-

タイトル
梅雨の記憶を、金属に刻む——原田武 個展「断片の景色」7月3日開幕

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小さな香炉の中に、梅雨の空気がある。

銅、銀、真鍮——異なる金属が織り成す蛙の皮膚の湿り気。七宝の釉薬が発色させる紫陽花の青と紫。塗料は一切使わない。金属の化学変化そのものが、この作品の色彩であり質感だ。

原田武が Gallery Seek に届けた新作「雨の季 -蛙と紫陽花図三足香炉-」は、手のひらに収まる高さ12cmの三足香炉。梅雨の一場面——紫陽花の葉の上でじっとしている蛙を、鍛金・彫金・鋳金という伝統的な金工技法の粋を尽くして彫り上げた。

「幼少期にはただただ夢中に観察し、身近にある小さい世界を覗き見していました。大人になって慌ただしい生活の中でついつい見落としてしまっていた感覚を思い出すきっかけになればと思っています」

1984年愛知生まれ、現在は広島を拠点に活動する原田武。Tokyo Midtown Award 2014 グランプリを受賞した「群雄割拠」で一躍注目を集めて以来、昆虫・小動物・植物といった日常の断片を、実物大の金属彫刻として手渡してきた。

個展タイトル「断片の景色」が示すのは、朽ちたタイル、雨に濡れた葉、足元の小さな生命——誰もが見過ごしてきた「風景の破片」。それを金属の中に刻み込むことで、作家は「どこかに存在するかもしれない景色」を物質として定着させる。

本展では12点を出品。三足香炉シリーズ(「雨の季」「蒲公英と蟻」)をはじめ、蜘蛛をモチーフにした「艶蛛」、鳥を主題とした「夢見鳥」「瑠璃尾」など、原田の世界観を凝縮した作品が揃う。

原田武 個展「断片の景色」
会期:2026年7月3日(金)〜7月11日(土)11:00〜18:00(最終日17:00閉場)
会場:Gallery Seek(東京都港区東新橋1-8-2 カレッタ汐留B1F)
アーティスト在廊:7/3・4・5(13:00〜17:00)

▶ 作品詳細・お問い合わせ:https://art-scenes.net/ja/artworks/56160