内田有 個展「POP-UP COUNTER」

2026.06.01

内田有 個展「POP-UP COUNTER」

内田有 個展「POP-UP COUNTER」── 溶けゆくアイスの内側に立つもの

2026年6月5日(金)から6月13日(土)まで、Gallery Seek(カレッタ汐留 B1F)にて、内田有による個展「POP-UP COUNTER」を開催いたします。

内田有は、東京藝術大学美術学部工芸学科鋳金専攻を卒業後、英国University for the Creative Artsへの留学を経て、同大学院美術研究科ガラス造形研究室を修了。鋳金の技術的基盤とガラスの透過性を掛け合わせた独自の造形言語を築いてきました。

代表作《cool it》シリーズは、温暖化によって居場所を失うホッキョクグマを、溶けかけのアイスキャンディーの形態に落とし込んだガラス鋳造作品です。棒付きアイスの明快なシルエット、商品パッケージを思わせるポップな色面──思わず手を伸ばしたくなる「かわいい」造形の裏側で、消費の快楽と環境破壊の共犯関係が音もなく露わになります。タイトル「cool it」に込められた「頭を冷やせ」という言葉は、鑑賞者に向けられると同時に、社会全体への問いとして機能しています。

近年展開する《cool it (division)》シリーズでは、パンチングメタル──金属板に穿たれた無数の穴──を素材として採用。穴越しに複数の色面が重なり合い、鑑賞者の網膜上で色彩が混ざり合う仕組みが生まれます。表層が鮮やかであるほど、その背後にある暗さが際立つという構造を、視覚体験そのもので体感させる試みです。

展示タイトル「POP-UP COUNTER」には、期間限定ショップの祝祭性やコラボ飲料の炭酸が弾ける高揚感としての「POP-UP」と、大量消費社会への「COUNTER(反論)」という二重の意味が編み込まれています。会期序盤の6月5日・6日には、HARUNA協賛による「ルカフェスパークリング」ペアリング体験を実施。緑茶スパークリング×おせんべい、紅茶スパークリング×クッキー・洋菓子・チーズという取り合わせで、炭酸の泡とともに作品世界を味わう特別な二日間となります。

作家来場日は6月5日・6日・12日・13日。ポップな表層の奥に仕掛けられた問いを、ぜひ会場で受け取ってください。

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