内田有 個展「POP-UP COUNTER」— パンチングメタルで色が揺れる《cool it division》6点
(日本語)
パンチングメタルの無数の穴が、見る角度によって色を変える——。
東京藝術大学大学院ガラス造形研究室を修了した内田有の個展「POP-UP COUNTER」が、Gallery Seek(カレッタ汐留B1F)にて開催中です(2026年6月5日〜13日)。
本展のメインシリーズは《cool it division》。19世紀末の色彩理論「分割主義(Divisionism)」から着想した新作群で、18〜27cm四方の正方形パネルにパンチングメタルを用いた点描的技法を展開。補色・対比色の2色が物理的に分割配置され、鑑賞者の視点が動くたびに色の混ざり方が変化します。
■ 出展作品 《cool it division》6点
【1】cool it (s0) division grn-vio H180×W180×D45mm ¥88,000(税込)
グリーンとバイオレットの補色に近い二色。正面では緑が前に出るが、斜めから見ると紫が浮かび上がる。明るさの裏に潜む暗さ——作家の意図が補色の緊張関係に凝縮された一点。
▶ https://art-scenes.net/ja/artworks/55742
【2】cool it (s0) division ivo-ope H180×W180×D45mm ¥88,000(税込)
アイボリーとオペーク(不透明色)の穏やかな組み合わせ。見る角度でキャラクターの輪郭が揺らぎ、愛らしいシロクマの表情が変化する。
▶ https://art-scenes.net/ja/artworks/55743
【3】cool it (s0) division ora-blu H180×W180×D45mm ¥88,000(税込)
オレンジとブルーの強い補色対比。暖色と寒色が穴越しに入れ替わり、見るたびに別の顔を見せる。
▶ https://art-scenes.net/ja/artworks/55744
【4】cool it (s0) division red-ylw H180×W180×D45mm ¥88,000(税込)
赤と黄の暖色系で、正面からはオレンジが立ち上がる。鮮やかな暖色が明るければ明るいほど、裏に潜む批評の暗さが際立つ。
▶ https://art-scenes.net/ja/artworks/55745
【5】cool it (s0) division ylw-llc H180×W180×D45mm ¥88,000(税込)
イエローとライラックの軽やかな組み合わせ。黄みと淡い紫が絶えず揺れ動き、見るたびに異なる表情を見せる。
▶ https://art-scenes.net/ja/artworks/55746
【6】cool it (s3) division pnk-aqg H273×W273×D57mm ¥165,000(税込)
s3サイズ(273mm角)の存在感ある大判版。ピンクとアクアグリーンが織りなすポップで鮮やかなコントラスト。
▶ https://art-scenes.net/ja/artworks/55748
■ 《cool it》に込められたメッセージ
代名詞シリーズの主人公は、ホッキョクグマを溶けかけたアイスキャンディーに見立てたキャラクター「cool it」。環境問題の深刻さを知りながらも豊かな生活をやめられない人間の矛盾を、愛らしいポップなデザインでアイロニカルに表現しています。「頭を冷やせ(cool it)」——そのカウンターが、可愛い造形の中に静かに仕込まれています。
■ 個展「POP-UP COUNTER」について
「POP-UP」は期間限定ショップの"ワクワク感"と炭酸の弾ける様子を、「COUNTER」はバーカウンターと大量消費社会・環境問題への反論(カウンター)という多義的な意味を重ねた展示タイトル。一見ユーモラスでポップな空間のなかに、社会へのアイロニーという"ひねり"が効いた知的な展覧会構成です。
会期:2026年6月5日(金)〜6月13日(土)
会場:Gallery Seek(東京都港区東新橋1-8-2 カレッタ汐留B1F)
アーティスト来場日:6月5日・6日・12日・13日
▶ 個展詳細・全出展作品:https://art-scenes.net/ja/shows/1630
▶ Gallery Seek:https://galleryseek.jp
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