ブリキの鳥が子どもたちの手で生まれ変わった二日間——志水堅二個展 夏まつり連動企画レポート

2026.07.25

ブリキの鳥が子どもたちの手で生まれ変わった二日間——志水堅二個展 夏まつり連動企画レポート

ブリキの鳥が子どもたちの手で生まれ変わった二日間——志水堅二個展 夏まつり連動企画レポート

2026年7月25日・26日、カレッタ汐留 地下1階 Gallery Seekで開催中の志水堅二個展「ブリドリーの時空雅行 雅の源流から夏の灯」にて、「カレッタ汐留こども夏まつり2026」との連動企画が行われた。

会期初日の翌日、会場に姿を現したのは巨大なブリドリーバルーン。志水の絵画に棲むブリキの鳥が、空間そのものを占拠するように膨らんでいた。来場者はその存在感に引き寄せられるようにして展示室へと足を踏み入れる。志水本人が作品の前に立ち、制作の背景を一点ずつ紐解いていく。古典の花鳥掛軸に元々描かれていた鳥をブリドリーへと描き替えた経緯、ブリキという素材が纏う時間の質感、跳ぶことしかできない鳥に託した意志——作家の言葉が、絵画の表層を静かに剥がし、その下に堆積した思考の地層を露わにしていった。

そしてこの二日間、展示室にはもうひとつの風景が広がっていた。塗り絵シートを受け取った子どもたちが、床に座り込み、テーブルに頬杖をつきながら、ブリドリーに色を重ねている。虹色の鳥、深い藍色の鳥、花で埋め尽くされた鳥。どれひとつ同じ姿はない。志水が十年以上をかけて育ててきた「キャラクター文化を美術として成立させる」という問いかけが、子どもたちの無心の手つきによって、最も直截なかたちで応答された瞬間だった。

ゼンマイが錆びつくまで跳び続けるブリキの鳥は、この日、無数の色を獲得した。会期は8月1日(土)まで。

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