作品について
モチーフは「スグロモリモズ」という熱帯に棲息する小さな鳥です。 世界で初めて「毒を持つ鳥(毒鳥)」であることが確認された種として有名です。 スグロモリモズは皮膚や羽毛に強力な毒を持っています。体内で毒を合成しているわけではなく、有毒な昆虫を食べて体内に毒素を蓄積します。 濡れ羽色とオレンジ色のツートンカラーがとても美しい鳥ですが、肉が不味く食用に適さないため、現地の先住民族の間では「ゴミ鳥」と呼ばれ敬遠されています。 作品は、SM嬢の履くヒールアンクルブーツにスグロモリモズの美しい姿をあしらってみました。 人間の醜い欲や癖(へき)や業(ごう)を全て引き受け、蓄えれば蓄えるほどに自らが輝いていくその矜恃。 スグロモリモズのこのヒールは、決してゴミ鳥ではなく「護美鳥」として眩しいほどに光り輝きます。
大森暁生の作品