作品について
【作品について】 深い臙脂と黒に沈んだ野の一角へ、金色の光が差し込んでいます。枯草の中に雉が一羽立ち、緑青の首と赤い顔だけが小さく灯るように色を持っています。左上には白い花のような光の粒が散り、右手には紅い草が立ち上がる。光と草と鳥の隔たりが、そのまま朝夕の一瞬の長さになっています。 【見どころ】 画面のほとんどは沈んだ色で占められ、光の当たっている面積はごくわずかです。それでも「光る」と名づけられているのは、暗さがあってはじめて光が光として見えるからでしょう。近くで見ると、絵具を滴らせた跡や擦り取った跡がそのまま残されています。
刑部真由の作品