籔内佐斗司の作品一覧

籔内佐斗司 Satoshi Yabuuchi

妙見童子

Myoken Doji -Boy of the Pole Star-

技法ブロンズ
サイズH195 × W140 × D110 mm
作品タイプエディション
PRICE (TAX INCL.) ¥770,000
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作品について

夜空の下でヴァイオリンを奏でる童子を、ブロンズで象った作品。背には満月のような円板が立ち、その上に北斗七星が銀色の珠で描かれる。足元の台は金箔に覆われ、暗い背景のなかで光の輪をつくっている。 【妙見童子というモチーフについて】 妙見菩薩は北極星・北斗七星を神格化した仏で、方角を定め、人の運命を見通すとされる。頭上に架かる七つの星が、この童子が妙見の使いであることを示している。籔内佐斗司にとって童子は単なる子どもの姿ではなく、「ほとけさまの使い」であり、目に見えない「いのち」を形にしたものである。星の下で楽器を奏でる姿には、天体の運行と音楽とを重ねる古い世界観が響いている。 【素材・技法について】 東京藝術大学大学院保存修復技術研究室で仏師・西村公朝に師事し、仏像修復で培った古典技法を制作の基盤とする。本作は木彫原型を精密に型取りして鋳造したブロンズ作品で、金箔と漆の台が加わる。木彫が一点物として「ほとけの世界」への祈りの結晶であるのに対し、鋳造ブロンズは「分身(おふだ)」のように人々の日常へ持ち帰られることを想定した形式である。 【見どころ】 目を伏せて弓を運ぶ童子の表情に注目したい。演奏に没入した静けさが、背後の円板と星々の広がりと対をなしている。籔内は「今のようなトゲトゲしい芸術表現ではなく、静謐で知性を感じ、人を穏やかに幸せにしてくれるものが芸術表現なんだ」と語っており、その姿勢がこの小さな夜の情景に凝縮されている。

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