菅かおるの作品一覧

菅かおる Kaoru Kan

清流水中花

Flowers in a Clear Stream

制作年2026
技法雲肌麻紙、岩絵具
サイズH727 × W727 mm
作品タイプユニーク
PRICE (TAX INCL.) ¥1,320,000
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作品について

銀地の正方形の中に、円形の水景が嵌め込まれている。深い青緑の水中に梅花藻の細い葉が広がり、白い小花が水面いっぱいに散る。中央にはうっすらと金色の光が滲み、円の下端では水の流れが渦を巻いて暗く沈む。 【作品について】 清流に育つ梅花藻を、円のかたちに切り取って描いた一点である。円の外側には銀箔が置かれ、内と外とを画面上ではっきり分けている。円形は菅の代表的な主題のひとつで、個展「環の中の永遠」(2018年・Gallery Seek)以来、「円形の水の中に浮かぶ花の絵」として継続して手がけられてきた。 【モチーフについて】 菅は円について「過ぎてゆく季節や命を水に浮かべて絵の中で楽しむ」と語り、無常のなかにある美的な永遠性を円に託している。水草と花が円のなかで完結する構図は、「小さい世界の一部を拡大して見ていくと小さいものに大きいものが全部含まれてるような感覚」という、彼女が繰り返し語る小宇宙(microcosm)の感覚と直接に結びつく。 【素材・技法について】 雲肌麻紙に天然岩絵具。梅花藻の葉は極細の線描を無数に重ねて密度をつくり、白い花は胡粉で厚みをもって置かれている。粒子の大小で絵具が上下する日本画の性質を利用し、葉の層の間から下の水の色が透ける。円の外側の銀は、内側の水景を宝物のように囲い込む役割を果たしている。 【見どころ】 中央の金色の滲みに注目したい。水底に射す陽か、あるいは水中に溶けた光か——具体的には示されないまま、円の中心に温度を与えている。

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