原田武の作品一覧

原田武 Takeshi Harada

鳳蝶

Swallowtail butterfly

制作年2025
技法銀、真鍮、色箔、真鍮箔、漆、木
サイズH260 × W160 × D90 mm
作品タイプユニーク
SOLD

作品について

【作品概要】 「鳳蝶」——アゲハチョウの古名を冠した本作は、銀と真鍮、色箔、漆、木という異なる素材が一体となり、蝶の姿を立体として立ち上がらせています。260×160×90mmという掌に収まるほどの空間のなかに、翅の薄さや脈の繊細さ、胴体の量感までもが凝縮されており、見る角度によって光の反射が変化し、表情を変えます。 【タイトルについて】 「鳳蝶」は、揚羽蝶(アゲハチョウ)の別名であり、その「鳳」の字は霊鳥・鳳凰に由来します。古来、鳳凰になぞらえられるほどの気品と華やかさを蝶に見出した日本語の美意識が、このタイトルには宿っています。一匹の蝶でありながら、そこに神話的な存在感を重ねる命名が、作品の佇まいと静かに呼応しています。 【素材・技法について】 構造の骨格には銀と真鍮が用いられ、金属でありながら生き物の有機的な曲線が追求されています。翅の表面には色箔と真鍮箔が施され、光を受けると微妙な色調の変化が現れます。箔を定着させる接着の役割を漆が担い、同時に深みのある艶を加えています。台座あるいは身体の一部に用いられた木は、金属や箔の硬質な輝きに対して温もりを添え、素材同士の対話が一つの蝶のかたちに収斂しています。金工・箔押し・漆芸・木工という複数の技術領域を横断しながら、それぞれの素材が持つ固有の質感を活かした構成となっています。

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