作品について
蝋染めによる綿布作品。反応性染料を用い、蝋の防染効果が生み出す独特の輪郭と色彩の滲みが、花々の中に寄り添う三つの存在を浮かび上がらせる。27.3cm四方の正方形画面に、染めの偶然性と意図が交差する。 綿布の上に蝋染めで描かれた27.3cm四方の小画面に、花々の中に寄り添う三つの存在がひそむ。熱した蝋による防染と反応性染料の浸透を繰り返すことで、繊維の内部に色層が幾重にも定着し、布そのものが発色体となっている。アニミズムに根ざし、他の生き物の環世界を想像的に描き出す作家の視座が、花に包まれた親密な構図の中に静かに息づいている。
梅田綾香の作品