作品について
竹林を背景に佇む小町の姿をブロンズで表現した作品。籔内特有の童子像の系譜を引きながら、古典的な美人のモチーフを取り入れている。約20cm四方の空間に、竹と人物が調和する情景が凝縮されている。 丸みを帯びた童子の姿が竹林を背景に佇むブロンズ小品。寄木造の木彫原型に由来する柔らかな量感と、鋳造によって定着された繊細な表面の肌理が共存し、小さな体躯に凝縮された動勢と静けさの均衡が印象的である。仏像修復研究に根ざした確かな造形と、「やまとぢから」を体現するユーモアが、掌に収まるスケールのなかに息づいている。
籔内佐斗司の作品