岡﨑実央の作品一覧

岡﨑実央 Mio Okazaki

CAPTURED [VINYL EDITION] #02

制作年2025
技法Acrylic on canvas
サイズH300 × W450 × D30 mm
作品タイプユニーク
SOLD

作品について

【作品について】 白いキャンバスの上に、ダークネイビー、グレー、ライトブルー、バーントオレンジ、ピンク、イエローオーカーといった色面が鋭角的に組み合わされ、プロレスの技が掛けられる瞬間が描かれている。画面中央付近には丸い目を持つ人物の顔やピンク色の手が見え、その周囲を幾何学的な身体のパーツが取り囲む。左上に「CAPTURED」の文字、右側にはレコード盤が覗くという構成で、本作はレコードジャケットを模したフォーマットで提示されている。 【タイトルとフォーマットについて】 「CAPTURED」——捕らえる、捕獲する——というタイトルは、プロレスにおける関節技やホールド技の「捕まえる」動作を想起させる。画面下部に見えるイエローオーカーの手が相手を掴み、組み伏せるような構図がそれを裏付ける。「VINYL EDITION」と題された本作は、レコードジャケットのサイズ・形式を採用しており、プロレス会場に響くスナップ音や歓声といった「音」の存在を、視覚的なプロダクトとして暗示している。岡﨑は文字をフリーハンドで描き込むことで、写真や映像では伝えきれない観客の自由な声援やカウント音などのライブ感、混沌としたエネルギーを表現しており、本作でも「CAPTURED」の文字にはレタリングや下書きを用いないフリーハンドの筆致が確認できる。 【素材・技法について】 アクリル絵具によるキャンバス作品で、ピカソやブラックが発展させたキュビズムの手法が用いられている。プロレスはリングを中心に360度を観客が囲み、席によって見え方が異なる。岡﨑はその多方向からの視点を一つの画面に収めるためにキュビズムを採用し、「多くの角度から見た美点を自由自在に表現」している。グレーの下塗りが画面の各所に残されているのは、プロレスの「ガチか仕込みか」白黒つけない「グレーな部分」を色彩にも反映させるという意図による。 【見どころ】 幾何学的な色面の重なりの中に、丸い瞳が複数箇所に散りばめられていることにお気付きでしょうか。技を掛ける側と受ける側、そしてそれを見つめる観客——複数の視線がひとつの画面に同居する構造は、まさにキュビズムとプロレスの親和性を体現している。

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