岡﨑実央の作品一覧

岡﨑実央 Mio Okazaki

OCTOPUS HOLD [GAME EDITION]

制作年2025
技法Acrylic on canvas(文字あり)
サイズH200 × W200 × D60 mm
作品タイプユニーク
PRICE (TAX INCL.) ¥217,800
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作品について

【作品について】 濃紺の背景に「PLAYER 1」「PLAYER 2」の体力ゲージ、「ROUND 9」「VS」の表示が並び、1990年代の対戦格闘ゲーム画面がキャンバス上に再現されている。画面中央では、水色と赤褐色の二体のキャラクターが絡み合い、プロレス技「オクトパスホールド(卍固め)」が掛けられた瞬間が描かれる。「ASK HIM!!(聞いてくれ!!)」「MOVE!」といったフリーハンドの文字が画面を横切り、レフェリーのギブアップ確認やセコンドの叫びといった、試合のライブ感が視覚化されている。全体がピクセル画のドット表現で統一され、絵具の物質的な質感とデジタルの記号性が同居する画面が生まれている。 【プロレスゲームというフォーマットについて】 この作品はプロレスゲームの画面をイメージして制作されたものであり、2025年にGallery Seekで開催された個展「Pro-Wrestling4」のメインビジュアルとしても使用された。岡﨑はこれまでキュビズムを用いてプロレスの多角的な視点を一つの画面に収めてきたが、本作ではピクセル画の表現を取り入れることで、プロレスを別のメディア——ゲーム——を通して体験するという新たな視点の層を加えている。 【技法について】 アクリル絵具によるキャンバス作品でありながら、筆致はピクセルの格子状の段差を一つひとつ手描きで再現している。文字はレタリングや下書きを行わずフリーハンドで描き込まれており、これは写真や映像では伝えきれない観客の「自由な声援」やスナップ音、カウントといったライブ感や混沌としたエネルギーを表現するための意図的な手法である。正方形のキャンバスはプロレスのリングに見立てた形状の選択であり、競技そのものの構造が画面のフォーマットに反映されている。 【見どころ】 画面上部に配された二本の体力ゲージにご注目いただきたい。双方ともに赤いバーが大きく減っており、ROUND 9という終盤戦の消耗が視覚的に伝わる。「ASK HIM!!」というレフェリーへの要求と「MOVE!」という指示が同時に叫ばれる構成は、ゲーム画面でありながら、実際の試合場に響く声援の臨場感をそのまま閉じ込めている。

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