作品について
白馬に乗る童子を表したブロンズ小品。丸みを帯びた輪郭と穏やかな表情が特徴で、手のひらに収まる親密なスケールながら、馬と童子の一体感ある姿態に動きが宿る。2025年制作。 白馬にまたがる童子が、小さな体躯に凛とした気配を宿しながら前方を見据える。ブロンズの落ち着いた質感が、馬の筋肉の張りや童子の衣文の流れを細やかに留め、寄木造の木彫原型に由来する刀痕の生々しさを鋳造面に伝えている。仏像修復研究に裏打ちされた確かな造形と、「やまとぢから」を体現する童子の動勢が、掌に収まる小品の中に凝縮されている。
籔内佐斗司の作品