作品について
白馬に乗る童子を象ったブロンズ彫刻。丸みを帯びた造形と穏やかな表情が特徴的で、古来より吉祥の象徴とされる白馬と無垢な童子の組み合わせが、見る者に静かな安らぎをもたらす。手のひらに収まる小ぶりなサイズながら、細部まで丁寧に仕上げられている。 白馬にまたがる童子が、小さな体躯に凝縮された動勢とともに前方を見据える。ブロンズの落ち着いた肌合いが、馬の筋肉や童子の衣の襞といった細部の起伏を柔らかな陰影で浮かび上がらせている。仏像修復研究に根ざした寄木造の造形感覚を原型に持ちながら、「やまとぢから」を体現する童子の軽やかなユーモアと力強さが手のひらに収まるスケールの中に息づいている。
籔内佐斗司の作品