中村祐子 Yuko Nakamura
苺
Strawberry
| 制作年 | 2025 |
|---|---|
| 技法 | 雲肌麻紙、岩絵具、水干絵具、墨、膠、箔、截金 |
| サイズ | H220 × W273 × D30 mm |
| 作品タイプ | ユニーク |
SOLD
作品について
雲肌麻紙に岩絵具や水干絵具を重ね、箔と截金を施した小品。中村祐子は鎌倉時代の仏画研究を通じて截金技法を体得し、それを花鳥や草花といった身近なモチーフの日本画に取り入れてきた。本作では苺という素朴な画題に、金属箔を細く截り貼り付ける截金の精緻な線と箔の光沢が加わることで、日常の果実が装飾的な輝きをまとう。古典技法と現実の自然物が一つの画面上で静かに交差する一点である。 雲肌麻紙の柔らかな地に岩絵具と水干絵具で描かれた苺が、箔と截金の細やかな金線によって装飾的な光をまとう。鎌倉仏画の研究を通じて体得された截金技法が、日常の果実という親密なモチーフに重ねられることで、卑近な対象のなかに宿る精緻な美が静かに浮かび上がる。墨の輪郭と膠の艶が画面に落ち着いた奥行きを与えている。
中村祐子の作品