岡﨑実央の作品一覧

岡﨑実央 Mio Okazaki

Effects Pedal [Fuzz]

制作年2025
技法Screen print with hand painted on canvas
サイズH200 × W200 × D30 mm
作品タイプエディション
SOLD

作品について

【作品について】 ギターエフェクターの「ファズペダル」を真正面から捉えた一点。白いキャンバスの中央に、グレーの階調だけで描かれたコンパクトエフェクターが浮かび上がる。「LEVEL」「CHECK」「MODE」「FUZZ」「BOOST」と記されたノブやスイッチ類、「OUTPUT」「INPUT」の端子表記、そして筐体中央に大きく記された「FUZZ」の文字——すべてがフリーハンドで描き込まれ、工業製品でありながら手描き特有の温かみと揺らぎを帯びている。踏面の黒い部分、ネジ頭の十字溝、下部から伸びるケーブルまで、ペダルの構造が丁寧に再現されている。 【フリーハンドの文字について】 岡﨑実央の作品では、文字は下書きやレタリングを行わずフリーハンドで描き込まれる。それは「きっちりしたものを壊すこと」であり、写真や映像では伝えきれないライブ感や混沌としたエネルギーを表現するための手法である。本作でもノブの表記やブランド名がすべて手書きで入れられており、量産品であるはずのエフェクターに一点物としての存在感が宿っている。 【グレーの色彩について】 キャンバスの下塗りに用いられたグレーがペダルの筐体そのものの色彩としても機能している。岡﨑の制作において、グレーの下塗りを残して描く手法は、プロレスにおける「白黒つけないグレーな部分」を色彩に反映させるという意味を持つ。本作はプロレスではなくエフェクターを描いた作品だが、同様のグレーの階調がモノトーンの画面を支配し、シルクスクリーンと手彩色を組み合わせたスクリーンプリントの版の質感と、筆による加筆部分との微妙な差異が画面に奥行きを生んでいる。 【見どころ】 木製パネルに張られた小さなキャンバス(20×20cm)という親密なスケールの中に、実物大に近いサイズで描かれたペダルが収まっている点にご注目いただきたい。右下にはサインと「2025」の年記が手書きで添えられている。

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