作品について
【作品について】 深い青を背景にした円形(トンド)のキャンバスに、ジャズの合奏がキュビズムの手法で描かれている。ティール色の手が赤いスティックを握り、画面下方では赤い手が楽器をつま弾く。横顔や耳、楽器の断片、五線譜と音符が幾何学的に分割・再構成され、複数の演奏者と音が一つの円のなかで渦を巻くように絡み合う。 【色と構成について】 ティール、マスタードイエロー、朱赤、ブラウン、クリーム、ブルーの色面が黒い輪郭線で縁取られ、円形フォーマットの求心力とあいまって、音が回転しながら重なっていくグルーヴを生む。楽譜の記号が随所に散りばめられ、視覚のなかに聴覚的なリズムを呼び込む。 【作家について】 プロレスをはじめ、動きと熱量のある主題をキュビズムで捉えてきた岡﨑実央が、演奏という身体の運動と音の重なりに向き合った一作。複数の手と楽器を同一画面に折り込む多視点表現が、セッションの一体感を定着させている。
岡﨑実央の作品