作品について
水面に浮かべた花を真上から捉える「機縁の華」シリーズの一点。中島健太は、水に花を浮かべた際に生じる偶発的な配置をそのまま構図として切り取り、作為を超えた一回性の美を画面に定着させている。青・赤・桃・黄・橙と多彩な薔薇が水面に散らばり、色とりどりの花が偶発的なリズムを刻む。周縁を暗く落とした画面が、中央の色彩をいっそう際立たせる。俯瞰という視点が日常の目線を離れ、花と水の境界を静謐な色面へと変容させる。S8号(455×455mm)の正方形に、偶然と必然の交差が凝密に宿る一作である。
中島健太の作品