作品について
認知科学の「イメージスキーマ」や無意識の投影といった概念を絵画に応用するSizzleによる三連作の第3画面。ペインティングナイフを用い、アクリル絵具とモデリングペーストの物質的な厚みをキャンバス上に積層させることで、具象的なモチーフを排しながらも身体感覚に訴える構造を生み出している。三連の連続性のなかで、鑑賞者自身が意味を見出し補完する「視覚言語」の装置として機能する一作。 縦長の小さなキャンバスに、モデリングペーストとアクリル絵具がペインティングナイフで積層され、厚みのあるマチエールが画面を覆う。三連作の第三画面として、先行する二枚との連続と差異のなかに構造の展開が読み取れる。具象的モチーフを排した画面は、認知科学における「イメージスキーマ」の概念を起点に、鑑賞者の無意識的な意味付けを誘発する装置として機能する。
Sizzleの作品