中村祐子 Yuko Nakamura
秋宵
Autumn Evening
| 制作年 | 2024 |
|---|---|
| 技法 | 雲肌麻紙、岩絵具、水干絵具、墨、膠、箔、截金 |
| サイズ | H273 × W455 × D30 mm |
| 作品タイプ | ユニーク |
SOLD
作品について
秋の夜のしじまを湛えた画面に、岩絵具と水干絵具による繊細な色層が季節の空気を映し出す。中村祐子が鎌倉時代の仏画研究を通じて体得した截金が、草花のあいだに細やかな光の筋を走らせ、箔の穏やかな輝きとともに画面に奥行きと静謐な華やぎをもたらしている。雲肌麻紙の柔らかな基底材の上で、自然の情景と装飾的な文様の世界が一つに溶け合い、秋の宵がもつ澄んだ光と陰りの気配を凝縮した一作である。 雲肌麻紙の柔らかな地に岩絵具と水干絵具で描かれた秋の草花が、箔と截金の繊細な金属光沢と交差する。墨の深い色調が画面に夜気を漂わせ、截金の細い金線が闇のなかに浮かぶ微光のように機能している。鎌倉時代仏画の研究を通じて体得された截金技法が、花鳥画の伝統的画題のなかで装飾と自然描写を一つの画面に溶け合わせている。
中村祐子の作品