作品について
画面中央に力強く配された龍の姿が、複数の素材と技法によって立体的な質感を獲得している。鱗や髭の一筆一筆が重なり合い、古来より継承されてきた霊獣のイメージに現代的な解釈を加えた一作。 画面の中央に龍が浮かび上がる。写実的な描写を離れ、動物固有のフォルムを抽出し再構成するミクストメディアの手法により、鱗や髭、爪といった龍の身体的要素が独自の質感と奥行きをもって展開される。架空の存在でありながら、見る者が無意識に想いを投影できる「器」として、近すぎず遠すぎない距離感が画面上に静かに保たれている。
金丸悠児の作品