岡﨑実央の作品一覧

岡﨑実央 Mio Okazaki

Dragon

制作年2024
技法Acrylic on Canvas
サイズH800 × W600 × D30 mm
作品タイプユニーク
SOLD

作品について

【作品について】 白いキャンバスの中央に、鋭角的な三角形やジグザグの形態が爆発するように広がり、龍の姿が立ち現れる。深緑、ピンク、黄土色、水色、黒、グレーといった多彩な色面が幾何学的に組み合わされ、龍の頭部には丸い目、鋭い牙、逆立つ鬣が複数の角度から同時に描き込まれている。画面の左右に伸びる炎のようなピンクの有機的曲線と、中央を貫く稲妻のような鋭い直線が対比をなし、龍の持つ力と躍動が一つの画面に凝縮されている。 【キュビズムと龍について】 岡﨑実央は「ピカソやブラックが発展させたキュビズム(様々な角度から見た対象の形を1つの画面に収める技法)」を用いて制作を行っている。プロレスや格闘技のリングを360度囲む観客がそれぞれ異なる角度から見る光景を一枚に収めるこの手法が、本作では龍というモチーフに適用されている。龍の顔、牙、爪、鬣、尾といった特徴的な部位が、正面・側面・上方など複数の視点から同時に分解・再構成されており、一つの視点では捉えきれない龍の全体像が画面上に展開されている。 【見どころ】 画面をよく見ると、黒い太い輪郭線で描かれた有機的な曲線——炎や雲を思わせるうねり——と、鮮やかな色面による鋭利な幾何学形態が重なり合い、二つの描画言語が共存していることに気付く。下部には龍の爪が左右に広がり、画面全体を掴むような構図が取られている。フリーハンドで引かれた輪郭線の勢いと、塗り分けられた色面の正確さが同居する点は、岡﨑が大切にする「きっちりしたものを壊す」姿勢が表れている部分である。右下に記された「mio 2024」の手書きサインも、その姿勢と呼応している。

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