岡﨑実央の作品一覧

岡﨑実央 Mio Okazaki

BOSTON CRAB#03

制作年2024
技法Acrylic on Canvas
サイズH803 × W803 × D30 mm
作品タイプユニーク
PRICE (TAX INCL.) ¥726,000
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作品について

【作品について】 オフホワイトの背景の上に、黒・ピンク・水色・オレンジ・赤茶・ベージュといった色面が複雑に組み合わさり、二つの身体が絡み合うプロレス技「ボストンクラブ(逆エビ固め)」の瞬間が描かれている。画面中央には丸い目を見開いた顔が二つ確認でき、技を掛ける側と掛けられる側の双方の表情が、キュビズムの手法によって一つの画面に同時に収められている。画面下部にはピンクの曲線で描かれたタコの足のようなフォルムが広がり、反り返る身体のしなりを伝えている。 【フリーハンドの文字について】 画面全体に散りばめられた「ASK HiM」「REF」「TAP?」「MORE!」「MOVE!」「ALMOST THERE! REACH!!」といった英語の文字群は、下書きやレタリングを行わずフリーハンドで描き込まれている。これは写真や映像では伝えきれない観客の「自由な声援」や、スナップ音・カウントなどのライブ感、混沌としたエネルギーを表現するための手法である。レフェリーへの呼びかけ、タップを促す声、「もっと!」「動け!」といった叫びが文字の大きさや角度、色を変えて飛び交い、リングサイドの臨場感が画面から溢れ出している。左下には漢字も見え、多層的な声の重なりを視覚化している。 【キュビズムとプロレスについて】 この作品はピカソやブラックが発展させたキュビズムの手法で描かれている。プロレスはリングを中心に360度を観客が囲んでおり、席によって見え方が異なる。その多様な視点を一つの画面に収めることで「多くの角度から見た美点を自由自在に表現」することが目指されている。正方形のキャンバスはプロレスのリングに見立てられており、S25号(約80cm四方)の画面がリングそのものとして機能している。 【見どころ】 画面右下に小さく覗く目にお気付きでしょうか。技を掛けられた側がマットに押し付けられながらこちらを見上げるその視線は、360度どこからでも見られるプロレスの「多角性」を象徴するように、鑑賞者の視線と交差する。声援の文字が技の攻防と一体となり、静止した絵画でありながら試合の時間が流れているかのような構成になっている。

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