岡﨑実央の作品一覧

岡﨑実央 Mio Okazaki

CAMEL CLUTCH#02

制作年2023
技法Acrylic on Canvas
サイズH727 × W727 × D20 mm
作品タイプユニーク
PRICE (TAX INCL.) ¥605,000
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作品について

【作品について】 画面上部に大きく「CAMEL」の水色の文字、その下に黒く太い「CLUTCH」の文字が重なり合い、キャンバス全体を覆うように展開している。中央にはキュビズムの手法で解体・再構成されたレスラーたちの身体が絡み合い、白と黒の太い輪郭線で描かれた腕や脚、横縞のコスチュームの断片が複数の視点から同時に映し出される。左下の鮮烈な赤の三角形には「PASSED OUT!」、右側にはオレンジの枠で囲まれた「MORE HARDER」、画面各所には「SNAP!!」「TAP! TAP! TAP!」「REF!」といった文字がフリーハンドで散りばめられ、試合中に飛び交う歓声や実況音がそのまま視覚化されている。 【キャメルクラッチというモチーフについて】 キャメルクラッチはプロレスにおける代表的な関節技のひとつで、相手の背中に座り上体を反らせる姿勢が特徴的である。本作では技を掛ける側と受ける側の肉体が複数の角度から同時に描き出され、「PASSED OUT!」(失神)や「TAP!」(ギブアップのタップ)といった言葉が技の緊迫感と結末を伝えている。岡﨑はキャメルクラッチを題材にした作品で第1回 ARTIST NEW GATE にて中島健太賞とリキテックス賞をダブル受賞しており、本作「#02」はその系譜に連なる一点である。 【素材・技法について】 アクリル絵具によるキャンバス作品で、S20号(727×727mm)の正方形キャンバスはプロレスのリングに見立てた形状である。ピカソやブラックが発展させたキュビズムの手法を用い、リングを360度囲む観客それぞれの視点から見た身体の美点をひとつの画面に収めている。画面に散在する文字はすべて下書きやレタリングを行わずフリーハンドで描き込まれており、「写真や映像では伝えきれない観客の自由な声援やスナップ音、カウントなどのライブ感、混沌としたエネルギー」を表現するためとアーティスト自身が語っている。 【見どころ】 文字の向きに注目していただきたい。「SNAP!!」は縦に、右上の「ESCAPE」は逆さまに、「MORE HARDER」は斜めに配置されている。これはまさにリングを囲む各方向の観客が叫ぶ声が、それぞれの位置から飛んでくる様子を示している。水色・赤・オレンジの鮮やかな色面と、白黒のキュビズム的人体描写との対比が、会場の熱気と技の構造的な美しさを同時に伝えている。

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