岡﨑実央の作品一覧

岡﨑実央 Mio Okazaki

BOW AND ARROW

制作年2023
技法Acrylic on Canvas
サイズH652 × W652 × D60 mm
作品タイプユニーク
SOLD

作品について

【作品について】 淡いピンクの背景の上に、複数の人体のパーツ——水色の顔、黄色い拳、灰色に分割された胴体や腕——が折り重なるように組み合わされた一作。黒い太い輪郭線が各パーツを力強く区切りながらも、朱赤・グレー・ベージュ・黄の色面が互いに食い込み、一つの塊としてのダイナミズムを生んでいる。タイトル「BOW AND ARROW」はプロレスの関節技「弓矢固め」を指し、相手の背中に膝を当て、弓なりに身体を反らせるこの技の攻防が、複数の視点から同時に画面へ収められている。 【キュビズムとプロレスについて】 プロレスのリングは360度を観客が囲む空間である。作者は「席によって見え方が異なり、それぞれの角度・視点に良さがあります。そこで、ピカソやブラックが発展させたキュビズムを用いてプロレスを描いています。すると、多くの角度から見た美点を自由自在に表現できました」と語っている。本作でも弓矢固めを仕掛ける側・受ける側の身体が複数の角度から分解・再構成され、一瞬の攻防に潜む力の方向や緊張が平面上に凝縮されている。 【素材・技法について】 アクリル絵具によるキャンバス作品で、S15号(652×652mm)の正方形。キャンバスを正方形にするのはプロレスのリングに見立てるためである。画面全体にはグレーの下塗りが部分的に残されており、これはプロレスの「ガチか仕込みか白黒つけないグレーな部分」を色彩に反映させる意図による。太い黒の輪郭線とフラットな色面の対比が、グラフィックデザインを学んだ視覚伝達デザイン学科出身の作者ならではの画面構成を感じさせる。 【見どころ】 画面下部に覗く目や、中央付近に散りばめられた赤い小さな円にお気付きでしょうか。複数の顔と身体が混在する中に、技を掛ける者と受ける者それぞれの表情が潜んでいる。「見る人が好きなように見ればいい」と作者が語るとおり、視線を動かすたびに新たなパーツが浮かび上がり、観る角度によって異なるプロレスの一瞬を追体験できる構成になっている。

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