岡﨑実央の作品一覧

岡﨑実央 Mio Okazaki

ARMBAR

制作年2023
技法Acrylic on Canvas
サイズH530 × W530 × D30 mm
作品タイプユニーク
PRICE (TAX INCL.) ¥330,000
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作品について

【作品について】 灰青色の背景に、二つの人物が組み合う姿がキュビズムの手法で描かれている。タイトルの「ARMBAR」はプロレスや格闘技における関節技「腕挫十字固」を指し、攻め手と受け手の身体が絡み合う瞬間を一つの画面に収めている。色彩は黒・白・複数段階のグレーに限定され、ストライプ模様や同心円、幾何学的に分解された四肢が画面中央で密度の高い塊を形成している。左側の人物の丸い黒髪と見開いた目、右側の人物の三角形の頭部と鋭い視線が、技を掛ける緊張感を伝えている。 【グレーの色彩について】 本作はモノトーンのグレー階調のみで構成されている。これはプロレスに付きまとう「ガチか仕込みか」という問いに対し、「あえてグレーな部分をグレーなままで許容する心の余裕こそが、プロレスを楽しむコツだし、魅力なのではないか」というアーティスト自身の考えを色彩に直接反映させたものである。下塗りのグレーを残して描く手法により、背景と人物の境界が柔らかく溶け合い、白黒つけない曖昧さが画面全体に行き渡っている。 【キュビズムとプロレスについて】 「プロレスは観客が360度選手を囲んでいて、席によって見え方が異なり、それぞれの角度・視点に良さがあります。そこで、ピカソやブラックが発展させたキュビズムを用いてプロレスを描いています。すると、多くの角度から見た美点を自由自在に表現できました。」とアーティストは語る。本作でも、腕を極められる角度、技を掛ける側の体重移動、横からの脚の伸びなど、複数の視点が同時に一枚の正方形キャンバスに収められている。正方形のキャンバスはプロレスのリングに見立てたものである。 【見どころ】 人物の足元や周囲に広がる有機的な曲線の形態にお気付きでしょうか。幾何学的に構成された身体とは対照的に、雲のような不定形のシルエットが画面下部に流れ出ている。技が決まった瞬間の衝撃や、マットに響く振動が視覚化されたかのようであり、静止画でありながらライブの躍動感が画面の隅々まで満ちている。

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