作品について
画面中央に据えられたカエルの姿が、複数の素材を重ね合わせた層の中から浮かび上がる。ミクストメディアによる質感の変化が、両生類特有の湿り気のある皮膚や、静止した瞬間の緊張感を想起させる。小品ながら、生き物の存在感が凝縮された一作。 画面の中央にカエルが静かに佇む。ミクストメディアによる多層的な画肌の上に、カエル特有の丸みを帯びたフォルムが柔らかく浮かび上がり、観察的な写実とは異なる独自の抽象化が施されている。動物を「想いを投影する器」と捉え、その内面性を描き出すという制作姿勢のもと、見る者との間に親密でありながら適度な距離感が保たれた一作である。
金丸悠児の作品