原田武 Takeshi Harada
scenery with ants-蟻と葉-
scenery with ants-ants and leaves-
| 制作年 | 2021 |
|---|---|
| 技法 | 銅、真鍮、金箔 |
| サイズ | H5 × W35 × D50 mm |
| 作品タイプ | ユニーク |
SOLD
作品について
銅と真鍮の板に蟻と葉のモチーフを刻んだ小品。原田武は子供の頃に自然の中で動植物を観察した記憶を金属で再構築する作家であり、本作でも足元の何気ない光景が題材となっている。エッチングや化学着色によって金属表面に繊細な陰影と色調の変化を生み出し、金箔が控えめなアクセントを添える。塗料を用いず素材自体の反応で得られた色彩は、記憶の中の風景がもつ静けさと親密さを伝えている。 銅と真鍮によって成形された一枚の葉の上を、小さな蟻が歩む。金箔の繊細な輝きが葉脈や蟻の体節に宿り、わずか数センチの空間に生命の気配が凝縮される。鍛金・彫金の技法で細部まで丹念に刻まれた造形は、幼少期の自然観察の記憶を手繰り寄せるように静止した一瞬を捉え、日常の足元にある小さな世界を金属の質量と色彩で再構築している。
原田武の作品